新年会の魅力を説明します

Kが出勤してくる午後4時ごろには、その日の仕込みはあらかた終わっている。 「調理マニュアルがしっかりしているので、私たちだけでも何の不安もない」と、K。
「長く勤めている人ばかりで、互いに気心が通じている。 安心して任せられる」とKが言う通り、主婦パート部隊の活躍は、W民が掲げる「もう1つの家庭の食卓」「手作りの家庭の味」を支える大きな力になっている。
勤め帰りのサラリーマンにターゲットを絞ったある大手居酒屋チェーン。 メニュー数を少なくし、食材を集中加工するセントラルキッチンでニ次加工までを行う。
昼の仕込みが終わった後、境は夜も揚げ場の仕事を受け持つ食材のロス率冷凍食品を使わない手作りとなれば、勢い食材のロスが多くなりがち。 Wでは独自のPOS(販売時点情報管理システム)で、適切な仕入れと効率的な配送を行い、その日仕入れたものはその日のうちに売り切る。
全店舗平均のロス率は2000年2月現在0.9%。 「限られたピーク時に対応するため、食材に冷凍・レトルト食品を使い、セントラルキッチンを導入することは、いわば業界の常識。
W民は、あえてこうした戦略はとらない」と、Wは言う。 定番だけで68品、季節の特選品を加えると84品目にもなる多品種メニュー。
手作りで提供する。 そのためには調理技術の向上と作業手順の徹底が不可欠。
本社近くのテストトレーニングキッチンには、毎月定期的に店長らが集められ、中.初級の調理技術研修や講習会がひんぱんに開かれる。 パート主婦の活用も重要な柱の1つ。

140店舗合わせて約400人の主婦が、手作りの下ごしらえ工程を一手に担う。 半年に一度改定されるメニューの中には、社内のコンクールで評価されたものも採用される。
主婦のアイデアが反映されることもある。 境は「今までわが家では、大根の煮物といえばしょうゆ味だったが、W民のメニューでコンソメ煮を覚えた。
仕事を通して教えられることの方が多い」と笑った。 居食屋「W民」の原点は、東京・高円寺北口店にある。
1984年4月、Wは学生時代の仲間ニ人と有限会社T(現Wフードサービス)を設立。 当時、居酒屋業界で日の出の勢いだった「T8」の高円寺店を譲り受け、5月、フランチャイズ(FC)店としてスタートした。

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